本日のブログは前回の続編です。昨日は定期的に通っている整体の先生の予約が入っていました。
こちらの先生については何度もこのブログで書いていますが、神経学を元にしたアプローチが特徴のカイロプラクティックの先生です。
私は自分自身のメンテナンスと、セラピストとしての勉強を兼ねて毎回楽しみに通っています。
今回は、前回から今回の診療までの気づきに加えて、前回のブログでご紹介した、オーストラリアブレインジム協会主催の勉強会で学んだ内容について整体の先生とお話ししたことをシェアします。
前回の診療から1ヵ月が経ちました。
前回は、自分では不調を感じていなかった割には、とてもからだが硬かったのです。
その頃の私は、夏の間集中して取り組んでいた仕事を終えてのんびりしていたものの、忙しさがなくなった後の虚無感を感じていて、新しい生活に向けて気持ちを完全に切り替える必要があると思っていました。
セッションの後、何となくもやもやしていた思考や感情が湧き上がった状態がしばらく続きました。
こういう時は疲労感を感じることが多いもので、週末の間は心もからだも力が入らないような感じで過ごしていたのを覚えています。セッション後に一時的に起こる好転反応だったのでしょう。
けれども、週末を過ぎてから急に自分の中でスイッチが入り、気持ちが前向きになりました。それからの1ヵ月は精力的に過ごしてきました。
今回、この1ヵ月どうでしたか、と整体の先生に聞かれ、順調に過ごしてきたことを答えた後、私はこれまで感じていたことを先生にお話ししました。
「いつも思うのですが、こちらに来ると心もからだも整うような気がするんです。」すると、先生は次のようにお答えになりました。
「カイロプラクティックがこれだけ広く支持されているのは、背骨を整えるからなんです。背骨を整えると神経伝達がよくなって、様々な効果が出るものなのですよ。」
なるほど、背骨を整えるとはそういうことなのですね。それで私はカイロプラクティックがお勧めとの話があった、オーストラリアブレインジム協会主催の勉強会で学んだことを先生に話してみました。
先生とお話した中で気づいたことをいくつか書いていきます。
① 原始反射について
整体院には、国内外で活躍するプロスポーツ選手が多く通っています。運動神経の優れたスポーツ選手は原始反射とは無縁かと思いきや、そうではないそうです。
あるスポーツ選手の方は、コンディションを整えていても、試合2日目になるといつも成績が下がってしまうとのこと、調べたところ、いくつかの原始反射が残存している状態でした。
先生の見立てでは、試合が始まると、頭の中でいろいろなことを考えてしまうことで脳のストレス状態が高まり、残存している原始反射が活性化してしまうのではないかということでした。
原始反射は発達障がいや学習障害との関連で話題に上がることが多いですが、程度の差こそあれ、人は誰でも何らかの原始反射が残存しているもので、ストレスや加齢の影響で反射が活性化すると、思ったように行動できない現象が起きてしまうということがわかりました。
ストレス下では前庭感覚が混乱する(=からだの位置を正しく保てなくなる)ことから、五感の働きにも影響が及び、パフォーマンスが落ちてしまうのでしょう。
前回のブログでご紹介した、「中枢神経系の働きを高めるためにできる3つの提案」の、1) プロによる施術(カイロプラクティック、首周りのトリートメント、クラニオセイクラルセラピー)、2) 日常的にからだを動かす、 3) 食事を見直すことは、生活の質を高め、最高のパフォーマンスを求める方には誰でも有効なのだと思いました。
② 自己受容器について
先日のブログで、自己受容感覚を司る自己受容器について以下のように書きました。
「からだの位置を把握するための神経終末のことで、からだを動かす部位(全身の腱、関節、筋肉、内耳)にあります。」
これが何を指すのか分かりにくいと先生にお話ししたところ、特に背骨周りに多く、刺激することで情報が脳に伝わり、脳から全身に情報伝達がしやすくなるのだと教えてくださいました。
ですから、背骨周りの筋肉をほぐすことで、中枢神経の伝達がよくなり、五感の感覚すべてと脳の機能が活性化されるということになります。
あらゆるボディトリートメントは、気持ちよいと感じる触覚を刺激するだけでなく、自己受容器も刺激するため脳の活性化に有効なのだと思いました。
最後に、今回のブログに関連して、私がご提供しているメニューをご紹介したいと思います。
1) Metamorphic Technique®
こちらは「変容」をテーマとしており、具体的な症状や問題に対応するセッションではありません。
けれども、脊椎反射区のみを刺激するため、実際のところはカイロプラクティックのような効果も望めるのではないかと考えました。
前回のブログで発達障がいの特性が生じる原因として、分娩時の介入や難産により骨格にゆがみが起こった可能性をご紹介しました。
Metamorphic Technique®は胎児期と誕生期の記憶や経験に働きかけるため、ゆがみの生じた骨格にも良い影響を及ぼすのではないかと考えています。
2) クラニオセイクラルセラピー
前回のブログに綴った通り、脳脊髄液の流れを整え、中枢神経系の働きを高めるために重要なテクニックです。
トラウマとなる経験によって未解決の感情が仙骨に閉じ込められられている場合や交通事故などで骨格にゆがみが生じた場合に有効とされるセラピーですが、どんな方でもより健康に、より高いパフォーマンスを求める方におすすめできるのではないかと思います。
3) 強い私で流れに乗る!肺と大腸と金のセッション
「陰陽五行スペシャルセッション」第二弾として、この度オリジナルセッションを公開しました。
「金」の行はからだの構造に関係があることから、整ったからだを保つために「金」の行へのアプローチが有効と考えています。
前回整体院に行った際、顎関節症について考えたことがきっかけで、顎回りに反射区や経絡がある「金」の行<肺経・大腸経>について振り返り、新しいメニューを考案しました。
振り返る中で、「金」の行は肉体面でも生活面でも生きるために重要な要素だということがわかりました。
「金」の行とは何か、なぜからだの構造と関係があるのか、ご興味のある方はこちらをご覧ください。