先週末、3年間派遣社員として勤めた会社から、派遣契約の終了の連絡を受けました。
この会社はだいぶ前から業績が悪化していたため、3年で終わりそうなことは予期していました。
また、自分自身も仕事内容に変化がないままこれ以上続けることに長い間悩んでいました。
けれども、乳がんの治療中も雇用し続けてくださった居心地のよい会社との関係が終わることを知ると、何とも言えない気持ちになりました。
仕事にも他の活動にも身が入らず、やはり、仕事を失うということは予期していても相当なショックを受けるものだと感じました。
3年前、思いがけず派遣切りに二度遭い仕事探しに苦労した経験も、自分では乗り越えていたと思っていても潜在意識では蘇っているようでした。
そこで、私は先月から学んでいるCalvin Coyle氏の無料コーチング講座で「感情」をテーマにした内容の録画をもう一度見てみることにしました。
本日は、Calvin Coyle氏から学んだ、NLP(神経言語プログラミング)を使った感情のコントロールについてお話しします。
Calvin氏のコーチングは、潜在意識での思い込みや人生で繰り返すパターンに働きかけることにより、本当に求めているものに向かうために根本的な変容を起こすことを目的としています。
以前のブログで、Calvin氏は【ビジョンを持てない人が多い原因】の2つ目として、以下の点を挙げていました。
・内面に不安や自己不信があり、自分は不十分でビジョンを実現することは不可能だと思っている。
この状態にあるとき、たとえビジョンがあったとしても内面の5要素(感情、行動、価値観、信じていること、焦点を当てていること)のいずれかがマッチしていないため、一歩進んで二歩下がるような状態が続いていることを意味しています。
その5要素の中に「感情」があります。
特定の感情が生まれるベースになっているのは「価値観」や「信じていること」による思考回路であり、Calvin氏によるとこの回路は潜在意識と顕在意識がはっきり分離していない7歳までに、主に周囲の大人の思考からスポンジのように吸収して形成されるそうです。
それからの人生で何か出来事が起きるたびに、私たちは思考に基づいて解釈をし、その結果感情が生まれるのですが、多くの場合その反応の仕方は7歳の頃からパターン化しているとのことでした。
今私は派遣契約が終了するという出来事に大きな不安を感じているわけですが、よくよく考えてみると、あらゆる出来事に不安を感じる傾向があり、先祖代々同じパターンを持っていた可能性があります。
それは遺伝というよりもむしろ、不安を対処する術を先祖代々誰も知らなかったということが言えます。
脳が不安でいっぱいになると、不安というフィルターから世の中を眺めるようになるので、ますます目の前で起きる出来事が不安を呼び覚ますようになるのです。
私の場合は、3年前に派遣切りされた直後と同様に、ただ不安に駆られて仕事を探して応募する行動を無意識に始めていました。
一方でCalvin氏の場合は、お父さんが癇癪持ちで、Calvin氏自身も小さい頃から意味もなく怒りを抱えていたそうです。
小学生の頃、お母さんがEFT(Emotional Freedom Techniques)タッピングというネガティブ感情を解放するためのタッチ療法を行うセラピストのところに連れていきました。
Calvin氏自身は当時何をされているのかまったくわからなかったそうですが、セラピーが終了したときに、怒りの感情がなくなったことに驚き、その体験が感情を解放して変容させるコーチングに興味を持つきっかけになったと話していました。
<NLPで感情を解放する>
EFTでは、ネガティブな感情をポジティブな表現に置き換えてツボをタッピングしていくのですが、このポジティブな言葉を使ったアプローチはNLP(Neuro-Linguistic Programming:神経言語プログラミング)の考え方が元になっているようです。
NLPとは、1970年代にアメリカの数学者と言語学者が開発した心理学で、なぜ特定の人たちは成功するのかをテーマに、天才とされた人たちの言葉の使い方や思考パターンなどを研究した結果生まれました。
Calvin氏によると、7歳までに吸収した他人の思考パターンは内在化して自分の思考パターンとなり、常に自分自身の思考パターンから発する言葉を聞いている状態です。
成功する人たちは、小さい頃から自分に語りかける言葉がポジティブだったということなのでしょう。
Calvin氏の講座では、以下のエクササイズを行いました。
1) 自分に注入したいポジティブな言葉(例:自信、情熱、感謝、信頼、愛)を考える。
2) その言葉(例:愛)に結びつく記憶(例:ペットと一緒にいる時)を思い出す。
3) その言葉(愛)を思い起こすポーズ(例:胸に手を当てる)を決める。
4) 2)の記憶(ペットと一緒にいる時)を思い出しながら、3)のポーズ(胸に手を当てる)をして、その言葉(愛)を唱える。
イメージの代わりに、何か(写真、音楽、物)を五感で(見て、聴いて、触って)楽しんでもよいようです。
大事なことは、ポジティブな言葉が定着するまで、繰り返すことということでした。
特に、記憶を思い出しにくい言葉ほど、今まで経験したことが少ない感情であるため繰り返しが大切だということです。
Calvin氏は、感情のコントロールは学ぶ必要のあるスキルだと話していました。
感情が発生するルートはパターン化しているため、感情の扱い方を学べば、自分が選びたい感情を意識的に感じることができるようになるのです。
以前読んだ本では90秒と書いてありましたが、Calvin氏の説では感情が自然発生する時間はたった7秒間とのことなので、7秒間じっとこらえた後は、選びたい感情にフォーカスします。
私は昨日の朝、仕事を始める前に、職を失う不安を最大限感じてみました。
これは、Metamorphic Techniqueの考え方や「ニュー・アース」の本にある通り、自分が不安であることをまず抵抗せずに受け入れてみたのです。
その時はとてつもなく大きな不安に吞み込まれそうになりましたが、自分はそれほどまでに生存の危機を感じているのかと不安の存在を認めるうちに、いつの間にか不安は小さくなり、むしろ「信頼」の気持ちが大きくなりました。
その後の一日は仕事にも集中できるようになり、手当たり次第の職探しもストップしていました。
このように、自分の体験とCalvin氏の講座から、感情のコントロールとポジティブな感情の注入が大切なことを再認識しましたので、以前行っていたブレインジムのオンライン体験セッションを期間限定で復活開催することにいたしました。
体験セッションは、2種類ございます。
①楽しく体感したい方へ:ブレインジム®陰陽五行の動きとアファメーション:<ポジティブな言葉(アファメーション)>+<動き>による脳とからだの統合を体験できる体感型セッションです。お子さまも一緒にご参加いただけます。
② 理論にも興味がある方へ:ブレインジム®とアファメーションでハッピーに生きよう☆: 理論を学んでから、オリジナルのアファメーションを作ります。感情と思考を整えるための理論と実践を両方学びたい方向けのミニ講座です。
②は、なぜブレインジムが感情のコントロールに役に立つのか簡単な理論をご説明した上で、ブレインジムのエクササイズを体験していただく内容です。
本来、ブレインジムのエクササイズにはEFTのようなタッピングはありませんが、オーストラリアのベテランブレインジムインストラクターに学んだ、アファメーションを唱えながらツボのタッピングを行うエクササイズを特別にご紹介いたします。
本ブログの内容にご興味を持ってくださった方には必ずお役に立つ内容と信じております。
期間限定での開催を予定しておりますので、ご興味のある方はお早めにお問い合わせくださいませ。