だからこそからだを整える~高次とつながりながら現実で生きていくために~

レイキが最終的に目指すところは高次の意識につながることだと前回のブログに書きました。

 

高次の意識につながると、直感が鋭くなったり、必要としている答えが手に入りやすい、ということがあります。

 

こういう側面をお話しすると、スピリチュアルな要素が強くて敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、確かに、からだを越えた世界にアプローチするのは得体が知れず恐ろしいと思われるのも正しい直感かもしれません。

 

人のからだにはオーラと言われるような、エネルギー体が何重にも覆われていると考えられています。

 

そのオーラやエネルギー体は自分自身というより、先祖や家系からの想念のようなものに影響を受けています。

 

エネルギー体が自分のからだとフィットしていれば問題ないのですが、ずれていると自分のからだに自分がいないような感覚になります。

 

これまで何度かご紹介してきた、キネシオロジーのHuman blueprintのコースでも、エネルギー体の前後左右上下の中心軸を筋反射テストで調べる工程があり、大きなショックやトラウマの影響を受けている場合は、その軸がからだの中心軸からずれていることが多いです。

 

からだを整えていても、ひとたび意識がそのようなショック状態につながると、やはり中心軸がずれやすいことを学びました。

 

中心軸がずれると、電磁波の影響を受けやすかったり、免疫力が下がったり、自己価値感が揺らいだり、グラウンディングが難しかったりと、様々な方面に影響が起きます。

 

これらの現象は悩みとして感じやすい身近なものですが、その原因が目に見えないエネルギーの世界と結びつけることを受け入れるのは難しいかもしれません。

 

何かからだに不調が起きているときは、からだだけでなく、潜在意識に結びついているエネルギー体に働きかけることが有効だというのが、キネシオロジーやエネルギーワークの基本的な考え方だと思います。

 

ではここからは、私がこの世界で勉強して、自分自身が経験してきたことを元にエネルギーを扱うセラピーをどうとらえたらよいか綴ってみます。

 

私が最初にボディトリートメントに興味を持った頃、それは単に気持ちのよさを求めていただけでした。

 

ホテルのスパなどでデラックスなトリートメントを受けるのが楽しかったし、学校に通っていたころはそんな素敵なスパで働くことを夢見ていました。

 

同じ頃、何か精神的に満たされない、答えを求めたいと思っている状態が続いており、オーラソーマなどのスピリチュアルな世界に足を踏み入れました。

 

けれども、この二つの世界が交わることは考えもせず、全く別物ととらえていました。

 

当時オーラソーマを学ぶ人は霊的に敏感な人が多く、自分はそのようなタイプではないと思っていたため、お仕事にするなど考えられず、完全に自分の楽しみとして学んでいました。

 

その二つが自然な形で交わったのが、イギリスでリフレクソロジーを学んでからです。

 

イギリスで活躍するセラピストさんは、スピリチュアルな話を好んでするかは別にして、霊的なものを自然に受け入れている方が多いように思います。

 

もともとイギリスで習ったフェイシャルリフレクソロジーのインストラクターとして出会った先生が、南アフリカで有名なリフレクソロジストChris Stormerさんが創始したソフトタッチのリフレクソロジーを教えていらっしゃる方でした。

 

Chrisさんの世界観に魅了されて以来度々イギリスを訪れ、リフレクソロジーのテクニックだけでなく、Chrisさんの著書Language of the Feet (足の言語)に基づく足の見方、リーディングについて学びました。

 

学び、施術を受けることを集中的に続けている中で、自然にヒーリングが起き、涙があふれました。今まで自分の中に抑えていた感情があふれてきたのだと思います。

 

こうして、私はリフレクソロジーの道に入ることを決め、ほぼ同じ時期にレイキを習うようになりました。

 

次第に私は自分の直感が鋭くなったように感じ、自分の追求したい方向性がより明確にわかるようになりました。

 

けれども、物事がすぐに実現してよい方向に向かったのか、というとそうではなかったことをここで強調したいと思います。

 

むしろ、直感が鋭くなって感情のままに動くことが多くなったからこそ、私は感情に揺り動かされることが多くなり、エネルギー的に疲れやすくなったり、現実的に動くことが難しく感じるようになりました。

 

今になって思うと、私は幼いころからの極端な左脳優位の状態から、セラピーをたくさん受け、エネルギーに敏感になったことによって極端な右脳優位な状態に転じてしまったのだと思います。

 

右脳優位な状態とは感情が優位な状態であり、それは喜びなどのポジティブな感情だけでなく、恐怖などのネガティブな感情も強く感じることになったことを意味しています。

 

そして祖母が急死したことによるショックから、ますます私の感情の状態はアップダウンを繰り返すようになり、からだのバランスを崩すようになりました。

 

そこでボディトリートメント以外の可能性を求めたのがブレインジムでした。

 

ブレインジムを習ったとき、これまで慣れ親しんでいた癒しの要素がなく、からだを動かすことがメインであることに驚きました。

 

目標を言葉にしたり、現在の状態をロールプレイしたり、何をやっているのかよくわかりませんでした。

 

左右の脳とからだを統合するためのエクササイズ「クロスクロール」がうまくできず、ストレスを感じるばかりでした。

 

けれども、バランスを崩した自分の状態がストレスによって原始反射が活性化した状態であることに気付いていたため、ブレインジムが解決策になることは直感でわかりました。

 

ブレインジムを習うようになってから、セラピーではなく昔やっていた事務の仕事に戻ることを考えるようになりました。

 

始めは簡単な事務作業ができなくて、パニックでミスを繰り返してしまい、ブレインジムに藁をもつかむような気持ちでした。

 

けれども、少しずつブレインジムで脳とからだの統合が進み、段階を経てフルタイムの仕事に戻れるようになり、収入も安定するようになりました。

 

このように、エネルギーに敏感になって、直感が鋭くなって、もしかしたら高次の意識につながった状態になっていたとしても、からだが安定していない状態ではむしろ危険を伴うということをお伝えしたいと思いました。

 

エネルギーワークによって、脳に大量のエネルギーが流れるようになると、脳が統合されていない人の場合、混乱状態に陥ってしまうのでしょう。

 

今長い年月を振り返って思うのは、ブレインジムだけでも、ボディトリートメントだけでも、スピリチュアルなワークだけでも、私の人生は進まなかったのだと思います。

 

そのすべての要素を取り入れ融合することによって、私は自分自身を長い時間をかけて再調整し、新しい生き方を始めることができました。

 

始めはからだの不調をきっかけにボディトリートメントを受けるだけでよいのでしょう。

 

心が不調になったらカウンセリングを受けたり、さらにスピリチュアルなワークを始めてみるのもよいでしょう。

 

スピリチュアルな世界観に触れなかったら、自分の現実は潜在意識で作られていることがわからず、いつもストレスいっぱいであっても、現実を変える方法があることには気づきにくいでしょう。

 

だから、スピリチュアルな世界やエネルギーの存在を知ることは自分らしく生きていくのに大きな助けになることは確かですが、からだの状態によっては人生を後退させてしまう可能性があることを忘れてはいけないと思います。

 

いつも答えはからだが知っていること、からだを大事にすることによって自然な形で人生そのものが好転していくことを忘れないでいれば、いつかきっと人生が大きく変わっていたことに気付くタイミングがやってくると信じています。