梅雨と胃経と自分軸

「土」の要素は、五行の中でも中央に位置し(他の四つの要素が土を中心に東西南北に属します)、全体の要となる重要な要素です。

 

「土」の要素は文字通り「土」であり、「大地」です。大地から採れた食料を食べ、消化吸収し、エネルギーを生み出すことで、生きる糧となります。

 

リフレクソロジストのインガ・ドーガン氏の著書Reflexologyによれば、季節の移り変わり(特に春分/秋分、夏至/冬至)の頃は、台風など自然災害が起きやすい時期ですが、この頃人間も「土」のバランスを崩していると、病気が発症しやすくなると書いてあります。

 

さらに、「土」は大地に根付く「グラウンディング」であり、「センタリング」の意味合いもあります。

 

季節の変わり目というのは、人生の変わり目、とも言え、変化する時期にいかにセンタリングして自分の中心軸を保つか、に関係します。

 

胃経のバランスが崩れると、エネルギーが枯渇するだけでなく、感情的にも不安定になってしまうことから、感情にも関係しています。

 

実際胃経に関係する筋肉に首の筋肉や胸の筋肉がありますが、ここは感情の影響を受けるところです。

 

ここで、胃経・脾経の要素を挙げていきます。インガ・ドーガン氏の著書と、タッチフォーヘルスの「五行メタファー」の本を参考にしました。

  • 胃経の経絡:目から足先まで、歯、胸、消化器、生殖器など全身をくまなく巡る。
  • 関係する時間帯:朝の7-9時(胃経)、9-11時(脾経)
  • 胃経は食べること・消化に関係し、脾経は食べたものを代謝し、栄養分やエネルギーに変換する機能を司る。
  • 関連する季節・気候:季節の変わり目、湿気
  • 関連する音声:歌声(抑揚)
  • 関連する感情:同情、共感
  • 関連する肉体組織:肉付きや筋肉の張り
  • 関連するからだの部位と分泌液:口、唇、唾液
  • 関連する味:甘み
  • 関連する匂い:甘い香り
  • 関連する色:黄色
  • 関連する力:減らすこと、手放すこと
  • 関連する世界観:他人の目や社会の価値観

ロネ・ソレンセン式フェイシャルリフレクソロジーを勉強していた時、日本人は「土」の要素(特に胃経)のバランスが崩れている方が多いことが印象的でしたが、こうやって挙げてみると私たちに関連する要素がいくつもあることがわかります。

 

特に、最後の「他人の目や社会の価値観」は日本で暮らす限り切っても切れない問題ではないでしょうか。

 

自分の人生を生き、変化する人生の中で真っ直ぐ進むためには、心身が安定して、自分軸を持っていることが大事です。

 

しかし、世間体や和の精神を尊ぶために他者との境界線があいまいになりがちな日本では、その一歩を踏み出すことが難しくなってしまうことは避けられない問題だと思います。

 

ここで発想を転換し、バランスを崩しやすいながらも「土」の要素を多く持っている私たちだからこそ、バランスを整え、この要素を正しく使うことによって、より力強い生き方をできるのではないかと信じております。

 

今回考案したスペシャルメニュー「ハートで生きる!グラウンディング&センタリングセッション」は「土」の要素の中でも胃経のバランスを整えることを目指し、胃経上に位置する目、歯、お腹、足などを経絡に沿って上から下へ順に流れを整えていく内容です。

 

これまで10年以上かけて学んだ知識と技術と経験を独自に編み上げたオリジナルの内容となっております。

 

よろしかったら是非お試しくださいませ。