セラピーを受ける回数やタイミングとは?

私が最初にリフレクソロジーの基本を習った際は、少なくとも初めの数回は間隔を空けず(毎週または2週間に一度)セッションを受けることが望ましい、と習いました。

 

3回目くらいから何らかの効果がみられる、と習った通り、実際5回セットでケーススタディを行うと、早くても2回目、だいたいは3回目くらいから少し効果が出たのかな?という実感を感じる方が多いようでした。

 

1回目はお互い緊張していてそれほどリラックス効果が出ないので、少なくとも1度では期待したほどの成果は見られないようです。

 

そしてしばらく続けてセッションに通ったら、間隔を空けていってもその効果が維持できる、ということですが、私自身はそのような形でセラピーを受けたり提供したことがないので、そうであると断定することはできません。

 

実際のところは、よっぽど気に入ったセラピーでお金にも余裕がない限り通い続けることはできないのではないのかな、と思います。

 

どんなにその場で何らかの効果を感じられても、日常生活の中で維持できるほどパワフルなセラピーはないのではないか?と思うからです。

 

今回、自分ががんになり、そのためのフォローとしてリフレクソロジーを受けに行ったところ、やはり、シナリオ通り、続けて通うことを提案されました。

 

が、受け手になって思ったのは、そういうプログラム化されたセッションはお互い力んでしまうものだな、ということです。

 

セラピストの方は、私の病状を伝えると、免疫に関する反射区やその他必要な反射区を一生懸命刺激してくださるのですが、何となくそれが過剰なように感じたし、受け手としても、もし頻繁に通って効果を出すことを目指したら、セラピーによってよくなりたい、というような他力本願でありながら、そこに通うことが目的になるような一生懸命さにつながってしまう気がしました。

 

私が考えるセラピーを受ける目的は、いかにリラックスして心もからだもゆるむことができるか、それによって、精神的によい刺激を受けて、日常の中で前向きな行動を取っていけるかだと考えます。

 

Metamorphic Techniqueでは、プラクティショナーは、何回通えばよいかクライアントの方に提案を行わないことになっています。

 

受ける方が受けたい回数、受けたいタイミングで受ければそれがベストだという考え方で、私は他のセラピーであってもそれがベストではないかと考えています。

 

あるセッションを受けて、しばらく続けたいと希望すれば続ければよいし、やめてもよいし、別の種類のセッションを受けたいと思ったら変えてもよいのです。

 

そして、受けていて自分が心地よく感じられるセラピーがその時その人に合っているセラピーだと思うのです。

 

症状にアプローチすることもなく、よくなることをイメージするわけでもなく、どんな方に対しても同じ内容をご提供するMetamorphic Techniqueの考え方は独特でありますが、セラピーが人をよくするのではない、どんな答えも力も受け手にあるという、最大限クライアントの方を尊重するあり方は、私のセラピーの原点になっています。