試練の時こそ変容の時

セラピーの仕事をやりたいという気持ちは確かだったけれど、それと両立させたいと思っていた仕事にこだわりはなく、残業がなく負担が少ない仕事を見つけたい、と思う程度でした。

 

いざ辞める時期が迫ってきたら、実は辞めるほど辛くなかったのかも、これから引き継ぎをして、就活をしなければいけないんだとプレッシャーがやってきて、ブレインジムで心身を整えながら、3年間続けてきた仕事を後にしました。

 

その後すぐに決まった仕事は、思った以上に高い能力を求められる仕事で、あっという間に派遣切りに遭うことになりました。

 

その時受けたショックはとても大きかったけれど、気持ちを取り直して就活に励んだのですが、相変わらずやりたい仕事が絞れず、条件で決めた現在の仕事。

 

入ってみたらとってもブラックで今すぐにでも逃げ出したいような環境で、辞めてからわかる前職のありがたみが沁みました。

 

前の仕事が辛かったといっても、比べられないほどのひどさ、あぁ、前の環境の方がよっぽどよかったんだと何度も思いました。

  

安定した人生を歩みたかったら、前職で直接雇っていただける可能性もあったのに、何で辞めてしまったのだろうと思いました。

 

でも私はセラピーがやりたかったし、辞めたいと思った直感を信じたいと思いました。

 

そして、4月から続く数々の試練によって、少しずつ自分が強くなったことを感じるうちに、今、Metamorphic Techniqueでいう、人生のパターンが展開している最中なのだと思うようになりました。

 

Metamorphic Techniqueでは、変容は、自分の在り方を完全に変えてしまうものであり、自力で変えようと思ってできることではないと説いています。

 

そして、その変容は自然界に生きるものすべてが生のサイクルの過程として持っているものであり、しかるべきときに、変容のプログラムが発動すると言っています。

 

そのタイミングとは、今まで続けてきた自分の行動パターンが最大限に展開し、それが強い葛藤をもたらすようになった時。

 

つまり、安定した生活を続けたいと思っているときには変容は起こらず、何かを変えたりチャレンジしたいと思っているときに起こるのです。

 

普通人は自分が馴染みのあるやり方で進もうと思うので、自分の行動パターンに従って頑張ろうと思うものですが、それがうまくいかない、しかし他のやり方がわからないからそのパターンで進むしかない、という強い緊張状態が起きます。

 

その時初めて、そのパターンに内在していた変容の種が目を出していく、というのがMetamorphic Techniqueの考え方です。

 

だから、もうどうしようもないと思える自分のパターンの中に答えがあるので、自分のパターンを否定することなく受け入れることが大事になります。

 

今の私の状態はまさに自分のこれまでのパターンが展開され、でもそこで現れる現実は自分の目指すものとは全く違うため、八方ふさがりのような状態です。

 

でも、この状態は、Metamorphic Techniqueで説く、変容が起きる流れの中にあるのだと思うようになりました。

 

人生を変えたいと思って環境を変えてみても、自分の核となるものが変わらなかったら、そこで現れる現実はあまり変わらないのだということがわかりました。

 

その核はとても根深いものだから、努力などで変えられるものではなく、そのために、変容をもたらすような試練が起きることは、自然な流れなのかもしれません。

 

辛いけれど、不運だと嘆くのではなく受け入れることで、きっと新しい未来が近づいていると信じています。

 

いま、試練の中にいらっしゃる皆さんも、そんな風にご自身の未来を信じることができますように。

 

そのために、Metamorphic Techniqueのセッションがお役に立てば幸いです。