Power of Fact - 事実の力で変容をもたらす

先週末、Metamorphic Technique® のオンライン勉強会がありました。今回のテーマは"Power of fact"(事実の力)です。

 

Metamorphic Technique® で重要なキーワードの「事実の力」とは何か、最近受けたコーチングセッションでも同様の気づきがありましたので併せてご紹介します。

 

Metamorphic Technique® のセッションは、足・手・頭の特定の部分のみやさしくタッチするシンプルな内容ですが、プラクティショナーが大切にしている三原則があります。

 

Notice the fact(事実に気付き), Acknowledge the presence(その存在を認め), Let it be(そのままにする).

 

セッションでは、お客様からお話を伺うことがあるかもしれないし、直接触れさせていただいて気づきを得るかもしれません。

 

けれども、プラクティショナーは特定の方向(症状やお悩みが改善するように)へ導くセッションは行わず、お客様がどのような状態であっても同じメニューで同じように手を動かします。

 

それは、お客様の症状やお悩みに注意を払わないのではなく、お客様自らが持っている生命力が最大限発揮される場を作り出すことを目的としているからです。

 

問題に見えるその状態にこそ、変容を生み出し、状況を変える力があるという信念から、事実(症状やお悩み)を認めつつも、それをどうにかしようとしたくなる意識を手放すように努めます。

 

この意識を持ってお客様と同じ場所・時間を共有させていただくことこそが、Metamorphic Technique® のセッションの目的と考えています。

 

これが「事実の力」で変容をもたらす、ということで、たとえ好ましくない状況であっても、ある程度の距離を持ってその事実を直視することで、状況を変容させる力を生み出す可能性があるのです。

 

Metamorphic Technique® には、「どんぐり」の例え話があります。

 

どんぐりと樫の木は全く違う形ですが、どんぐりは土に蒔かれると、誰にも指示されず将来樫の木になる(=変容する)ことを知っています。

 

同様に、私たちが日々直面する状況(問題=どんぐり)にも、将来引き寄せる可能性のある状況(樫の木)への方向性が織り込まれていると考えられているのです。

 

それは、きっとセッションの中だけでなく、あらゆる場面で(事実に気付き、その存在を認め、そのままにする)意識を持つことで、応用可能なのだと改めて感じました。

 

さて、私は8月に転職した仕事に慣れてきたところですが、業務に納得のいかない部分があり、ただ役割や任務を淡々とこなすことを求められている状況に少し疑問を感じる日々を送っていました。

 

そのため、勉強会で何かよい気づきがあればと期待していたのですが、参加後、今の状況は自分の限られた視点から見れば納得いかなくても、不満や我慢という形でエネルギーを使わずまずは事実を認識することで、何か突破口が開けるのではないかと希望を持ちました。

 

その突破口とは、自分が望む状況へ好転する、という単純なことではなく、この状況がたとえ変わらなくとも、私個人にとってより高い視点から変容をもたらすきっかけになるのかもしれないと思いました。

 

勉強会では、行動とは何かをする(Doing)だけではなく、そのままにする、受け入れる(Being)という認識も立派な行動だという話がありました。

 

つまり、何かを変えるために、何かをしなければいけないわけではない、ということです。

 

この点は、偶然にも、現在コーチングを受けているLさんからいただいたコメントと重なったので、最後にシェアしたいと思います。

 

毎回のコーチングセッションの後、気づきをまとめてコーチのLさんに提出しています。

 

2回目のコーチングセッションの後、私が提出した内容は以下のようなものでした。

 

・これまで私は自分の不足感を覆い隠すようにただひたすら働いていたことに気づいた。

 

・そのため、自分のスキルを自分で評価することも、他人から評価されることも受け入れていなかった。

 

・1回目のコーチング以降、風邪のような症状が続いていたが、これは、ネガティブなセルフトークに付随していた感情の手放しと関係しているように感じている。

 

・というのも、これまで無意識の中で感情を感じないようにするために、ネガティブなセルフトークで感情を押し殺し、決して満足できない努力を続けてきたように感じているから。その感情が今風邪の症状として溢れているように感じている。

 

・ネガティブなセルフトークをやめてもっと感情を感じ切り、人生を楽しみたいと思うようになった。

 

・風邪から回復するのに時間がかかったため、まだ何かをしようという気持ちにならず、今は自分を大切にして、自分と対話することを大切にしたいと感じている。

 

・その中で、現在の仕事場で感謝を感じることも増え、目に見える行動や変化はそれほどないが、内面では大きな変化が起きていると感じている。

 

これに対して、Lさんから、「自分が楽しんだり、ゆっくり休む時間をとることは、行動することと同じですよ。

 

精神的にも肉体的にもエネルギーが一新されていることに注目してみてください。」とコメントをいただきました。

 

私たちは問題を見つけ、行動することで自分の存在価値を証明しようとしているのかもしれません。

 

でも、もっと自分自身と、自分の気持ちを大切にするだけで、周りで何かが起きていても人生はもっと楽にスムーズに流れていくのではないかと思いました。