胎児期のストレスを手放しビジョンを実現する~ブレインジム®「クリエイティブビジョン」のご紹介3~

先日、下記ブログをお読みいただいたお客様が、ブレインジム®・クリエイティブビジョンのセッションを受けにきてくださいました。

 

 

 

 

 

セッションでは、ゴールを実現するためのバランス調整として、ポジティブなアファメーションを使った感情の解放を行いました。

 

その様子を一部ご紹介し、大きな目標を実現したいときに何が助けになるか考えてみたいと思います。

 

 

 

<ゴールとプレアクティビティ>

 

今回のお客様(Hさま)は、お越しになった際に明確なゴール/ビジョン(男性性と女性性を統合してパートナーシップを築くこと)をお持ちでした。

 

最初はポジティブな気持ちでスタートしましたが、ゴール設定後のプレアクティビティの段階で、心身がストレス状態にあることに気づかれました。

 

ゴールを具現化する行動をからだの動き(パートナーと綱引きしているポーズを行う)で表現していただくと、ゴールはイメージとして存在しているだけで、実現するための心とからだはつながっていないように見受けられました。

 

その状態を感じていただくと、胸~肩、肩甲骨周辺に緊張を感じたり、お腹の辺りに黒いもやもやがあり、嫌な感じがする、とおっしゃっていました。

 

 

<視覚スキルのチェック>

 

ブレインジム®のセッションでは、ゴールをイメージした時心身の状態がどうなっているか細かくチェックします。

 

さらにクリエイティブビジョンでは、シンボルを使って今回のテーマに関係する視覚スキルを選び、そのチェックも行います。

 

これらのチェックやメニューの選択は、受ける方の全身の動きによって判断します。 

 

からだを前後に揺らした時、前に行くときはYESのサイン、後ろに行くときはNOのサインです。

 

Hさまが選ばれたのは「受容」に関する視覚スキルで、右脳的に見たことをありのまま受け入れる目の使い方、中でも「全体を見る」ことがテーマになりました。

 

これは、左脳的に違いを識別したり集中したり、外へ表現することとは対極の目の使い方です。

 

 

<全体を見ることに関係する「あり方」のチェック>

 

視覚スキルのチェックでは、目の使い方だけでなく、このテーマに関係する特定の「あり方」を肯定しているか否定しているかのチェックを行います。

 

心身のバランスが取れている時にはポジティブなあり方を肯定し、ネガティブなあり方は否定しているはずです。

 

しかし、ストレス下にあると肯定と否定が逆転して、ポジティブなあり方を否定し、ネガティブなあり方を肯定している状態になります。

 

Hさまの中で逆転していたあり方は下記のようなものでした。

 

(否定しているポジティブなあり方)⇒からだの動きはNOと表現している

 

「何かを見ながら自分を意識する」「手放して進む」「周りに気づいていられる」「全体を見る」「十分に見て、感じている」

 

(肯定しているネガティブなあり方)⇒からだの動きはYESと表現している

 

「世界を静止させてじっと見る」「過度に集中して一生懸命見る」「驚きのあまり口を開け、じっと分析する」「細部に囚われて見失う」

 

このように、向かいたいゴール、手に入れたいビジョンがあっても内面に矛盾があると実現を妨げる要因になってしまうのです。

 

 

<バランス調整>

 

ストレス状態が明らかになったところで、バランス調整を行います。

 

Hさまが選ばれたバランス調整のメニューは、「感情の解放」でした。感情にまつわるポジティブなアファメーションを定着させることが目的です。

 

調整を始める時点ではネガティブな意識が定着していることが多いので、馴染みのあるネガティブな表現を参考に、ポジティブに転換したアファメーションを選んでいただきます。

 

そして、ポジティブなアファメーションを定着させるために、カスタマイズしたアクティビティを行います。

 

①1回目のアファメーション

 

もともとのネガティブな意識:私は人を寄せ付けません。

 

ポジティブに転換したアファメーション:私は自分の環境に安心しています。

 

カスタマイズしたアクティビティ:後頭部に手を当て、胸の前で「絆」のポーズをしながらアファメーションをイメージする。

 

②2回目のアファメーション

 

1回目のアファメーションだけでは調整が十分でなかったため、次に、悲しみの感情を解放するワークを行いました。

 

その後、再度別のアファメーションを用いた感情の解放メニューが選ばれました。

 

2回目では、タイムラインを受胎時に設定し、当時の意識を想定しながら行いました。

  

もともとのネガティブな意識:私の視線は冷たいです。

 

ポジティブに転換したアファメーション:私の視線は温かみがあります。

 

カスタマイズしたアクティビティ:受胎時の意識に遡り、額にある「ポジティブポイント」をタッチしながら、アファメーションをイメージする。

 

2回目のアファメーションでは大きな解放が起きて、Hさまの表情が明るくなり、バランス調整が完了しました。

 

 

<バランス調整後の心身の状態>

 

バランス調整完了後は、セッションの冒頭に行ったプレアクティビティをもう一度繰り返して、心身の変化を確認していただくプロセスに入ります。

 

最後にHさまに、もう一度、ゴールを具現化する行動をからだの動きで表現(パートナーと綱引きするポーズを行う)していただくと、今度は、喜びが溢れている状態だとおっしゃってくださいました。

 

 

<セッションを通しての気づきと考察>

   

1回目のアファメーションでは、横になっていただき後頭部に手を当て、クラニオセイクラルセラピーのような状態でイメージしていただきましたが、この状態で何分続けてもバランス調整は完了しませんでした。

 

この後行ったワークで悲しみを十分に表現する必要があり、その上で、受胎時に遡ってアファメーションをイメージする必要があったのだと考えられます。

 

右脳には時間枠の概念がないため、人生の最初の段階で生じた感情の葛藤のパターンは、一生を通じて度々繰り返されます。

  

Hさまのストレスパターンは受胎時に発生していて、その時点に遡る必要があったのではないかと思います。

 

実際、セッションの初めにHさまに自己紹介いただいた際、胎児の時のバーストラウマ(お腹の中で強いストレスを感じていた)のお話をされていました。

 

ただ、胎児期のストレスは非常に大きく、まずは別のバランス調整を十分に行う必要があったのかもしれません。

 

ブレインジム®の素晴らしいところは、どんな順序でどんな調整を行えばよいのか、からだはすべてわかっていて、思考(頭)・感情(心)・感覚(体)すべてが満足できる最善のメニューが導かれていくことです。

 

バランス調整の最中はストレスを感じて混乱したり疲れたりしてしまうこともありますが、からだの叡智に委ねると、きちんと解決策を導き出してくれるのだということを再確認させていただいたセッションでした。

 

 

<セッション後のホームプレイと定着期間>

 

ブレインジム®では、セッション終了後、日常生活の中でバランス調整の内容を定着させることが大事であると考えられています。

 

そのため、ご自宅でしばらく続けていただくアクティビティ(ホームプレイ)を選んでいただいてセッションは終了します。

 

Hさまはバランス調整が終わった時の状態(視野が広がって、喜びが溢れている状態)が戻ってしまうことを心配されていました。

 

元に戻ってしまうことはないと考えていますが、バランス調整で開かれた脳の神経回路が本格的に定着するまでにはある程度の期間を必要とします。

 

Calvin Coyle氏のNLP講座で聞いた、ロンドン大学での研究によると、新しい神経回路が定着し、新しい習慣(思考パターン)が身に付くまでの時間は18日から254日、平均66日とのことです。

 

最短の18日とは、日常生活の小さな習慣が定着するケースですので、今回Hさまが設定されたような人生を変えるような大きなテーマの場合、もっと日数がかかると考えられます。

 

無意識の領域にあるネガティブな意識をポジティブなものに変換して定着させることは、一朝一夕にはいきませんが、何か大きなゴール、ビジョンがあっても達成が難しいと感じている方にとってはブレインジム®は大きな助けになると信じております。

 

今回ご紹介したクリエイティブビジョンは、ブレインジム®の中では意識の深い部分に働きかける本格的なセッションになりますので、ブレインジム®もしくは類似したセラピーをご経験された方を対象とさせていただいております。

 

様々なセラピーをご経験されてなお、実現が難しいとお考えのテーマがありましたら、是非クリエイティブビジョンのセッションを一度お試しいただけましたらと思っております。

 

Hさま、この度は遠方よりお越しいただき誠にありがとうございました!