現在、オーストラリアのCalvin Coyles氏主催のオンライン無料コーチングプログラムに参加しています。
毎回1時間×4週間8回にわたる無料講座は、無料とは決して思えない、本格的な内容です。
Calvin氏は35歳にしてアメリカの雑誌Forbesにも掲載されたことのある億万長者とか。
もともと有償提供していた講座を昨年から無料で行うことになったそうで、毎回500名以上の受講生が世界中から参加しています。
この講座を知ることになったきっかけは、Calvin氏の友人のKim Barrett氏が開催する、同じく8回のSNS戦略に関する無料講座に参加したことです。
Calvin氏が20代前半で借金を抱えていた頃初めての顧客になってくれたのがKim氏で、今や2人は親戚関係にあり、ファミリービジネスに発展しているようです。
現在オーストラリアブレインジム協会は、SNSを使ってブレインジムを広める活動をしており、この無料講座に参加したメンバーからの紹介で参加することになりました。
講座の終盤Calvin氏がゲスト参加する回があり、圧倒的な存在感を放つ彼の講座も学んでみたいと思いました。
4回目の講座で、Calvin氏からビジョンの実現に関するとても有意義な内容を聞きましたのでシェアします。
まず、Calvin氏がこれまで世界中で講座を開いてきて気づいたことは、どこの国の人も年齢や性別に関係なく、以下の3つのうち1つ以上の問題を抱えていることが多かったことのことです。
1) わくわくするようなビジョンがない(やるべきことはわかっているが、心の底からやりたいことがわからず、日常の中で自分を見失っている)。
2) ビジョンに向かって行動しているが、葛藤を抱えている。
→ビジョンと内面(感情、行動、価値観、信じていること、焦点を当てていること)がマッチしていないため、一歩進んで二歩下がるような状態が続いている。
3) ビジョンがあって行動もうまくいっているように見えるが、内面はストレス一杯で燃え尽きている。
→方法に問題があり、無駄があったり、何かを過剰にやり過ぎている。
これら3つの問題を解消するために、Calvin氏が設定したコーチングのゴールは以下の通りです。
1) わくわくするビジョンを持っていること
2) ビジョンと内面がマッチすること
3) より有効な戦略を使うこと
この中で、私が特に考えさせられたのは、1)と2)、つまりビジョンそのものを見つけることの大切さと、その実現の難しさでした。
1)のわくわくするビジョンを持つことの難しさは、共感される方も多いのではないでしょうか。
Calvin氏は、【ビジョンを持てない人が多い原因】を3つ挙げていました。
1) 現代社会は忙しく、選択肢も多いため、日々の生活をこなすだけで自分のしたいことを考える余裕がない。
2) 内面に不安や自己不信があり、自分は不十分でビジョンを実現することは不可能だと思っている。
ビジョンを実現するためには、内面に直面しなければならなくなるため、ビジョンのことを考えたくなくなったり、自分には関係ないことだと目を反らそうとする。
3) 身近に同じようなビジョンを達成した人物がいないため、実現することをイメージできない。
2) の内面の問題は根深く、生まれてから後天的に身に付けたものがほとんどですが、幼い頃はスポンジのように、周囲の価値観を吸収してしまうため、手放すことが非常に難しくなります。
Calvin氏が、学校でも先生の教えを忠実に守った人ほどビジョンの実現が難しくなると話していて、自分自身を振り返ってもその通りだなと思いました。
最後に、誰でも実行できるシンプルな考え方として、以下の4段階が提案されていました。
① 自分の現状=現在地に気づく
② ビジョン=目的地を描く
③ 現在地から目的地に到達するために、何が問題になっているのか考える。(ただし、小さい問題を解決しようとせず大局を見る)
④ 「今あるもので、何ができるか?」考える。(ポジティブな視点を持ち、実行可能なことを考える)
<ブレインジム®「クリエイティブビジョン」のご紹介>
さて、今回Calvin氏の講座を受け、現在「行動するセラピー」としてご提供しております、ビジョンや目の使い方に特化したブレインジム®「クリエイティブビジョン」の目指すところをより深く理解することができました。
以下、このメニューについて改めてご紹介させていただきます。
「クリエイティブビジョン」の講座はブレインジム®の中でも上級者向けで、潜在意識や価値観に深く切り込む内容です。
この講座を受けると人生が変わる人が多いと最初に聞いた通り、私にとっても非常に大切な講座になりました。
振り返ると私は2022年春~夏にかけて2度派遣切りに遭い、3度目の正直で落ち着ける仕事に就いた直後、乳がんの診断を受けました。
偶然にも同時期に「クリエイティブビジョン」の講座を受けていたことが、この一連のショッキングな出来事から立ち直るための第一歩となりました。
日常の目の使い方に意識を向けることによりまずわかったことは、目を動かす範囲が限定的で視野が非常に狭くなっていたことでした。
また、目の使い方と思考は連動しているので、思考パターンもネガティブに偏り、自分自身に非常に厳しい目を向けていることがわかりました。
受講を重ね、目がより自由に動くようになるにつれて考え方にも柔軟性が生まれ、ジャッジするための目の使い方から、これから見たいものを見るための使い方に変わっていきました。
ただ、この時に少しでも見たいものを見ようとすると、抵抗が生まれました。
Calvin氏が述べていた、ビジョンが持てない原因の1つである内面の問題(不安や自己不信)が起きてくるのです。
「クリエイティブビジョン」のセッションでは、潜在意識で信じていた信じ込みなどに直面することにより、不快感や疲れを感じる場合があります。
けれども、コーチングに比べてブレインジム®では、主にからだの動きから気づきを得るため、それほど思考や感情の状態を深堀りすることはありません。
もし思い描くビジョンが現在見つからない場合は、ビジョンを見つけること、または、目に関する目標を立ててもよいと思います。
潜在意識にアプローチするため、もともと立てたゴールとは違うところから動きが起こることもあり、以前本セッションを受けてくださったお客様からは、思いがけずご家族との関係が好転したとのご報告をいただいたこともありました。
この度、クリエイティブビジョンのセッションの概要を1分間でまとめた動画を作成しましたので、日本語字幕オンにてご覧いただけますと幸いです。