なぜ前に進めないのか~目と口と腰の関係を考える~

先日、脚の痛みについてブログを書きました。その時アドバイスを下さった方が、痛みの場所は骨盤と大腿骨をつなぐ箇所で、大腿骨の先の大転子という部分が出っ張っているからと教えてくださった運動を続けていましたが、実際のところ改善はみられませんでした。

 

そして、定期的に通っている神経学に詳しい整体の先生に診ていただく日を心待ちにしていました。今日先生に診ていただいて発見が多かったのでここにシェアします。

 

先生によると、股関節の痛みの原因として2つ考えられるとのことでした。

 

1つは、骨盤周りの筋肉が弱っていることで前回ブログに書いた通りなのですが、筋肉が弱いというよりは、脳からの神経伝達が滞っていることが原因とのことでした。

 

もう1つは肩周りの凝りが見られることから、首・肩の緊張によって腰回りの筋肉がうまく収縮しない状態になっている、ということでした。

 

肩や肩甲骨周りが凝ることによって猫背のような姿勢になっているわけですが、その原因として首を動かしていますか、目を動かしていますか、という話になりました。

 

そう、首の筋肉の中でも特にかちかちになっている頸椎2番の辺りは、目の動きと連動しているとのことでした。

 

結局いつもこちらの先生に診ていただくと、大抵の不調は首や目に行きつくことが多く、今回もそうだったのか、と思いました。

 

親指と人差し指で輪を作り、輪の中からある一点を見て、片目を隠すと、私の場合右目だけで見ていることがわかりました。

 

普段右目を右に動かすようにして物を見ているようですが、反対に左側を見ようとするととても動かしづらく、違和感を感じました。

 

右目を右に動かすのは左脳なんですよ、左目は物を見ていても、見たものを脳で認知したり記憶したりはできていないんですね、と言われ、私は普段左脳だけ=思考優位の世界にいることが多いことがわかりました。

 

ブレインジムで両目を使うことが大事だと繰り返し習ってきましたが、こういうことなんだな、と改めて認識したのでした。

 

そして、ブレインジムのクリエイティブビジョンのコースで、目の動きは思考や感情に連動していると習ったことを思い出し、私は股関節が痛くなった時期に起きたことを思い返してみました。

 

先日のブログで大腰筋が腎経に関係し、腎経は「恐れ」と関係あること、また脚の不調は広い意味で前進することに関係し、前進することへの恐れがあることを書きましたが、改めてその恐れがあることを自覚しました。

 

 

 

 

先生には、目だけでなく、たくさんの神経が張り巡らされている背中も動かすようにと言われました。背中の筋肉は膀胱経と関係があり、膀胱経も腎経と同様「恐れ」の感情に影響を受けています。

 

私の日常の仕事は左脳を使うことが多く、右目ばかり使うことは習慣的なものではあるのですが、ここ最近意識せずとも強い恐れの感情を感じていることにより、より極端な左脳優位になり、それをからだが悲鳴を上げて知らせてくれているのだなと思いました。

 

恐れを感じていることをはっきり自覚していればまだ対処法もあるのでしょうが、潜在意識で強く感じている恐れはなかなか認識することも、対峙することも難しいです。

 

そんな時に、目を動かすことで脳の疲労が軽減し、思考や感情のバランスも取れるのであればブレインジムのエクササイズをもっと積極的に取り入れようと思いました。

 

また今回、先生にお勧めいただいた運動として、顎を引き、口を大きく開けた状態でからだを動かすことがありました。

 

なぜ口を開けるのですか、と聞いたところ、首の筋肉は目の他にも、口や舌を動かすことと関係がありますよ、とのことでした。

 

クリエイティブビジョンで習ったバランス調整の1つに、片側反射のリパタニング(再調整)があります。

 

片側反射とは、ストレス下で分析脳である左脳が優位になっている時、本来自発的に動くべき生理的な機能が意識下でコントロールされてしまっている状態を言います。

 

片側反射には、主に次のような反射があります。

 

・目(両目で見る、まばたきする、涙を流す、目を閉じる)

 

・耳(両耳で聞く、目と耳を同時に使う、見ることと考えることを同時にできる)

 

・口(噛む、微笑む、あくびをする、唾液を出す、吸う、舌をゆるめる、くしゃみをする、話す、飲み込む)

 

・全身(動く、楽しむ、リラックスする、呼吸する)

 

・無意識の動き(消化する、排泄する、体内の流れをよくする)

 

これらは本来生きるために必須の機能ですが、ストレスがかかると、危険に対処するために脳の片側しかスイッチが入らなくなり、からだの機能が抑制されてしまいます。

 

先生に顎周りを動かしてください、と言われたとき、片側反射によって、口を動かすことすら抑制していたのかもしれない、それは、無意識で感じている恐れから息をこらえている状態があるのかもしれないな、と思いました。

 

私の心は長い間未知なる世界に足を踏み入れたい、前進したいと思っていました。慣れ親しんだパターンで安心安全な生活を続けるだけでは退屈だと思っていました。

 

けれども、いざ動こうとすると、危険を敏感に察知する脳にとってはとてつもなく大きな恐怖で、自分の中で大きな綱引きが起きていました。

 

この状況下で左脳優位になってしまったため、より思考が強くなり、自由を求め冒険したい心をサポートすることができなくなり、動くことも楽しむこともできなくなって、からだが悲鳴を上げていました。

 

からだはとても正直ですが、通常痛みがあると、その部分をどうにかしないといけないと思いがちです。

 

今回私も精神的な原因があるかもしれないと思いつつも、大元のストレス源が脳にあったことに思い至りませんでした。

 

普段ブレインジムのエクササイズを知っていても使っていても、ただそれを日常の運動として惰性的にやっていては効果が少ないのだなと思いました。

 

やはり、意図(目指したい方向)を意識すること、その意図のもとでストレスが発生していることに気づくこと、その上で、エクササイズを行うことが重要なのだと思いました。

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2023.05

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2022.3

セラピスト2022.4月号に掲載されました。