動くことは喜びに向かうこと

勉強会で講師を務めた先輩インストラクターTさんが強調されていたのは、ブレインジムの創始者のポールさんが、「ブレインジムでは心を大切にする」ということをおっしゃっていたということでした。

 

楽しいと思う心があるからこそ、動くことも学ぶこと(ここでの学びは新たな目標にチャレンジすること)にも喜びが伴う、ということです。

 

そして頭と心とからだがつながって活性化するときこそ、潜在能力が開花して、周りとの感情的で豊かな交流が始まるということでした。

 

私たちは目標と聞くと、達成しなければいけない義務的なものをイメージしがちですが、それは本来の目標ではないのですね。

 

目標というよりゴールという言葉が適切で、そこに向かっていきたいもの、向かうことをイメージするとわくわくするようなものがブレインジムで扱うゴールです。

 

ウォルト・ディズニーが「ディズニーランドは永遠に未完成」と言ったように、人の心は本来変化を求めるもので、変化というより、よりわくわくする方向に向かって創造していきたいと思うものです。

 

一方で安全を求める脳は現状維持を望むもので、変化することに対してブレーキをかけて同じことの繰り返しをしてしまいがちです。

 

その頭と心の架け橋となる役割をするのがブレインジムで、動くことによって変化することは楽しいもの、という認識を作り上げてくれるのです。

 

勉強会で学んだブレインジムの5原則を挙げてみます。

  • 生まれ持っている知性を引き出すこと:ブレインジムでは一人一人のリズムやタイミングを大事にします。リラックスする場を整えることで、向かいたい方向がわかり、知性が引き出されます。
  • 意図があるところに注意が向かう:人は関心があるものに注目するとき、そこに向かって成長していきます。ブレインジムでは最初にゴールを設定し、向かいたい場所を言語化します。
  • 動きの中で気づくこと:人は動きを持った探求の中で気づく経験により成長していきます。ブレインジムでは実際に動くことを大切にしています。
  • 成長はバランスを探し求めること:新しいゴールに向かう中でバランスを失うこともありますが、動くことにより神経回路が発達してバランスを取り戻します。
  • 共に学び成長すること:ブレインジムのバランス調整を共に行うことで発見や喜びを分かち合い、周りにもよい影響を広げます。
この5原則に基づいて構成されているのがブレインジムのセッションなのです。
ですから、ブレインジムは苦手なものを克服するものではなく、本来自分が生まれ持っているものをどんどん引き出し喜びに向かっていくことを目的としています。
目指すものが現状から見ると落差があるように感じられるとあきらめたりストレスを感じてしまうことは自然なことです。
それも成長する過程だと安心して受け入れることで、それまで眠っていた潜在能力が活性化し、望む方向へ導いてくれます。
ブレインジムのエクササイズの中で、目の動きを取り入れたものがいくつかあります。
創始者のポール氏はもともと検眼士だったため、目の動きが脳の状態を現わしていることに早くから気づき、研究を重ねてきました。
端的に言えば、右脳につながっている左目と、左脳につながっている右目を同時に使って見ることができていないとき、左右の脳は統合されておらず、ストレスがかかった状態で生きていることになります。
しかしこれは生まれてから今に至るまでの長い時間を経て作られた習慣なので、目の動きを変えるのは簡単ではないのです。
ブレインジムでは目をゆっくりと動かすので、負担のかかることは行いません。

一人一人のペースを大事にした安心安全な環境で行ってこそブレインジムの効果は発揮されますので、この原点を大事に、これからもブレインジムのセッションを行っていきたいと思っています。

 

6月からブレインジムの新しいメニューを公開します。

 

当サロンでは、ブレインジムの中でも目の動きを取り入れたクリエイティブビジョンのメニューをご用意しています。

 

目と聞いてピンときた方、是非一度ブレインジムのセッションを受けにいらしてください。お待ちしております。