自分軸を築くとは?

今回のお仕事は、上司の方のアシスタント職で、上司の方と二人三脚で日々の業務をこなしていくことが求められるお仕事です。

 

この仕事をうまくこなすためには、上司の方と良好な関係を築くことが必須であることは入社前の面談で予想はしたのですが、想像以上にそれが難しそうなことがわかってきた1週間でした。

 

聞けば、今引き継ぎをしてくださっている方も、最終的にそれが原因で退職を決意したとか。わたしは初めこの問題をそれほど重要視してはいなかったのですが、だんだんと事情が分かってきたのでした。

 

上司の方のお仕事は忙しく、それを先回りしてサポートすることがアシスタントの職務であることは当然のことなのですが、その業務範囲がプライベートを侵害するほどまでになっていたという現状。

 

仕事量が増え、所定の勤務時間で終わらせられなかった前任の方は、仕事を勤務日以外にも行っていたそうです。

 

しかしあくまでもその残業は前任の方が自発的に行っていたということ、またその分のお給料はいただけていたということで、表面的にはそれほど問題にはなっていなかったようでした。

 

しかし、勤務時間外に仕事を行うようになったことから、上司の方と会社外で頻繁にLineでの連絡を取るようになり、それを含めた上司の方との関係が次第に苦痛になっていったそうでした。

 

上司の指示に従うのが部下の役目、その上司の指示が適切な範囲を超えていたとしても、部下が声を上げるのは難しいことが多々あります。

 

できない、と言った瞬間、上司の機嫌を損ね、雇用契約の終了につながることがあることは、わたしも前職の経験から学びました。

 

派遣社員は立場が弱いので、本来の契約外の指示であっても、必要であれば残業をしたり、自分の限界を超えてまで仕事をすることが多く、それでも仕事をこなせば、派遣社員なのによく頑張ってくれた、と評価されることが多いです。

 

わたしもそうやって前職の3年間を過ごしてきました。

 

しかし、今回、まだ引き継ぎの段階で、前任の方と上司の方との関係を客観的に眺めていたとき、この関係は適切ではないな、と感じるようになりました。

 

上司の方は、前任の方の服装、態度、仕事上のあれこれに気に入らないことが多いようで、事あるごとに軽い嫌味を込めた発言をしています。

 

わたしが客観的に見る限りは、前任の方は素晴らしく仕事をこなしており、単に服装などは上司の方の好みではない、という問題ではないかと感じました。

 

また、大体の状況では素晴らしい仕事をこなしていても、忙しすぎる状況から何か仕事上で抜けが見つかったとき、そのことについて細かく指摘してくる、といった雰囲気でした。

 

上司の方は、業務上必要な範囲で、部下を指導したり、業務を指示するというラインを越えてしまっているように見受けられました。

 

しかし、前任の方も、仕事上のラインを越えてしまっている状況を許してしまっているように感じ、この二人の関係は「境界線」の問題だと思いました。

 

お互いが、上司と部下という適切な境界線を引けていないから、プライベートゾーンを越えた問題が起きてくるのではないかと。

 

でも、仕事を続けることが生活のためであったり、職歴上必要なことであったりすると、弱い立場の社員はその問題を我慢してしまいがちです。

 

これまではそんな我慢の仕方で仕事を続けることが当たり前だったかもしれませんが、そんな風に時を過ごすことがたとえ仕事であっても必要なことなのか、わたしはこの週末深く考えました。

 

そして、今のところ、わたしがこの問題を客観的に眺めることができているのはブレインジムのエクササイズを毎日欠かさず行っているおかげなのかもしれない、と思いました。

 

ブレインジムでは、まず自分軸を整えるためのエクササイズがあり、さらにブレインジムの応用編となるビジョンサークルという講座では、他人との関係を築くのに効果的なエクササイズがあります。

 

特に、家族や社会との和の精神を大切にする日本では、他人との関係を大切にするあまり、自分軸が追いやられてしまっていることが多いのではないかと、自分自身の経験からも感じています。

 

自分の人生が他人に乗っ取られてしまうことを簡単に許してしまい、それによって周りとの関係を温厚に保っている側面が強いと思います。

 

自分を大切にすること、自分を守ること、それがあってこそ、周りとも適切な関係を築くことができるのではないでしょうか。

 

そんなことを感じる方に、ブレインジムのエクササイズを強くおすすめしたいと思っています。