焦って決めた仕事は正しい仕事ではなかった

朝採用責任者の方と面談が開かれ、これまでの状況について聞かれました。

 

わたしは率直に負担が大きいことを話しました。

 

そしたら、今はいろいろなことに神経を尖らせている状態なので、あることに絞って作業をすればよい、とアドバイスをいただきました。

 

では、それに従って今日一日仕事をしてください、と言われました。

 

そのアドバイスに従い、いつものように負担を感じながらも精一杯作業をしました。

 

終業時間が近づいた時、再度同じ方と今日の作業結果を確認する時間が設けられました。

 

わたしは正直この方が作業状態をチェックするとは思っていなかったので、戸惑いました。

 

そして結果が芳しくないことを知ったこの方は、今までの面倒見のよい雰囲気から一転し、圧迫感を感じる話し方に変わりました。

 

朝いただいたアドバイスの通りに仕事ができなかったことに憤りを感じているようでした。

 

そして、現在フルタイムではない勤務形態を変えて、集中して研修に取り組む意思があるか問われたとき、わたしは「はい」と言うことを求められていると感じつつもその返事ができませんでした。

 

現在の勤務形態だから何とか頑張れている状態で、もっと根を詰めて仕事をしてもよい結果が出ないと思ったし、なにより心の声が「ノー」でした。

 

この一日の出来事が、翌日控えている契約更新のために行われていたことに気付いた時は後の祭りでした。

 

いつかはこういう日が来るかもしれない、と思ってはいたけれど、まさかの初回更新なしの事態になりました。

 

わたし自身、仕事が終わるたびに疲れを感じ、仕事に行く前は精神状態を整える日々が続いていて、正直この仕事を続けたいとは思えなかったし、

できることなら辞めたいと思っていました。

 

でもせっかく見つけた仕事で、始めたばかりだから、きついながらも前向きに頑張ろうと思っていました。

 

表向きは精一杯努力していましたが、実際の結果とわたしの様子からこれ以上続けても意味がないと判断されたことは、この道ではない、と

宇宙から強制終了のメッセージが送られたのだと思わざるを得ませんでした。

 

どんな状況であれ、能力がないと判断されることは、悲しいものです。

 

そして、この週末いろいろなことを考えました。

 

思えば退職まであと1ヵ月となった3月初旬、引き継ぎを控え、仕事探しに焦りを感じていました。

 

そして、好条件の今の仕事を見つけた時、即応募を決め、その後の選考も非常にスムーズで、あっという間に採用が決まりました。

 

同時期に同じような条件の求人がなかったため、他と比較することもなく、この仕事なら無理なくできるだろうとあまり深く考えずにいました。

 

仕事が決まった安心感から、その後の引き継ぎに専念することができていました。

 

一方、引き継ぎをした後任の方は、自分が思っていた仕事と違ったようで、慣れない作業に苦労されていました。

 

それを見て、どうしてこの仕事を選んでしまったのだろうと、客観的に思いながらも精一杯指導していました。

 

しかし、1ヵ月もしないうちに、自分が後任の方と同じように苦労することになるとは思ってもいませんでした。

 

おそらくこの方も内容を深く考えずに仕事を決めてしまったのだろうと思いました。

 

そして、後任の方は無事仕事が続くだろうか、と心配していた自分自身がまさかの更新なしの事態に陥りました。

 

仕事がない状態、なくなる状態に置かれたとき、ひとは焦って決めてしまうし、決まったらほっとするしうれしいものです。

 

しかし仕事の本質的な部分が合っているかは、焦っているときには判断できないものだということがよくわかりました。

 

それに当時のわたしはこれまでの忙しい仕事ではなく、負担の少ない仕事を望んでいたけれど、結局精神状態ががつがつしていたから、条件ばかりに目が行き、ストレスの多い仕事に惹かれていました。

 

「引き寄せの法則」で、心(波動)が整っていない状態で起こした行動はよい結果をもたらさない、と言っている通りの現実だったと思いました。

 

おそらくわたしが引き寄せた今の仕事の採用責任者の方も、採用を焦っていて、わたしが即戦力になることを期待していたし、慣れるまで待っていただけるほどの余裕はありませんでした。

 

だからこの一連の事態はとても悲しく苦しいことだけど、学ばなくてはいけないレッスンがあるのだと思います。

 

条件だけでなく、ハートは何を求めているのか?ポジティブな意味で共鳴できる仕事は何か?

 

そして、まずは心身ともに落ち着き、中心軸を定めてから行動しないと、転職先が決まったというだけでは成功とはいえないのだということがよくわかりました。

 

わたしと同じ経験を繰り返さないよう、是非、転職活動を始める前に心身のバランスを整えられることを強くお勧めしたいと思います。