新しい世界へ進みたかったらまず脳を統合しよう

最初にGさんは学びのフローという図を見せてくれました。

  

学びのフロー(流れ)がうまく回っている時、つまり、右脳と左脳が統合している時、右脳で大局を見て挑戦し、左脳で必要な時に立ち止まって検証することをバランスよく進めることができるものですが、うまくいっていないと、あきらめる(右脳過多)または頑張りすぎる(左脳過多)のお決まりのパターンになってしまいがちです。

 

このとき、不安になったり、いらいらしたり、やる気がなくなったり・・・というようなネガティブな感情が沸きやすくなっています。

 

慣れ親しんだ環境では、多少予期せぬことがあっても、脳が統合されていなくても、何とかなるものですが、新しい環境でこのようなことが起きると怖くてストレス反応を起こしてしまうことは自然なことです。

 

それでも気にせず突き進める人にとっては多少の勇気でカバーできるものかもしれませんが、わたしのように恐怖で立ちすくんだり、思考や感情に圧倒されてしまう人にはブレインジムは大変有効な手法です。

 

ここからは、今回のセッションで行ったことをご紹介します。

 

1)PACE:まず、PACEという準備体操のようなものを行って脳とからだを整えます。

 

2)目標設定:目標を声に出してみた時、不安な気持ちが込み上げてきました。

 

3)プレアクティビティ:目標に関連した2種類の状況を想定し、からだがどのように反応するかチェックします。

 

①わたしはセラピーの仕事と新しい仕事探しの両方の状況をバランスよく進めていきたいと思っているので、左手にセラピー、右手に新しい仕事があると想定してどのように感じるかイメージしてみました。

 

左手だけが重くなったので、セラピーのことで頭がいっぱいでストレスを感じ、新しい仕事探しの方に意識が行っていないことに気づきました。

 

②春から新しい方向に進んでいく自分をイメージします。ドアから向こうが新しい世界だと想定して、ドアの向こうに行こうとしましたが、怖くてドアを開けられませんでした。

 

次に脳とからだの状態を3次元でチェックします。

 

左右の動き(右脳と左脳の関係):からだを左右に動かした時、バランスよく重心をかけられるかチェックします。

 

このとき左側ばかり重心がかかっていることに気づきました。左側は右脳が制御しているので、わたしは左脳を効果的に使えていないことになります。

 

上下の動き(大脳と辺縁系の関係):からだを上下に動かした時、どちらも自由に動けるかチェックします。

 

このとき上に行くのは楽ですが、下にはほとんど動けないことに気づきました。上は上半身、下は下半身に関係しているので、わたしは下半身を使えていない=行動できていないことになります。

 

前後の動き(前頭葉と脳幹の関係):からだを前後に動かした時、バランスよく重心をかけられるかチェックします。

 

このとき前のめりになっていることに気づきました。前のめりになっている時、前方の狭い範囲しか見えないので、わたしは大局を見られず、細かいことにとらわれすぎていることになります。

 

この後目を上下左右に動かしてみた時、下には向けやすいのに、上を見るのがきついことに気付きました。ここからも、下を見る=細かいことを見過ぎていることがわかります。

 

4)エクササイズ

 

わたしはビジョンサークルという目に特化したプログラムの中から「トラストベルト」というエクササイズを選びました。

 

これは、おへその上の副腎に関係するポイントをそこから目につながっていることを意識しながらやさしくマッサージするだけのものですが、副腎はストレス反応に関係する臓器なので、ここをくつろがせることによって、脳の統合を図ります。

 

5)ポストアクティビティ

 

この日行ったエクササイズは「トラストベルト」だけなのですが、その後プレアクティビティで行った内容をもう一度行うと、からだの動きに改善が見られました。

 

①片方にセラピー、もう片方に新しい仕事があると想定してどのように感じるか

→両方の手を同じ程度に意識することができるようになった。

 

②ドアの向こうが新しい世界だと想定して、ドアの向こうに行けるか

→ドアは勢いよく開けて向こう側を眺めることができたがその後後ずさりしてしまう。

 

このようなとき、初めに行ったPACEという簡単なバランス調整が足りていないことが原因のこともあるので、お水を飲んだり簡単なエクササイズを行ってからもう一度チェックします。

 

→ドアを開けて恐る恐るゆっくりと向こう側へ足を踏み出した。

 

次に脳とからだの状態を3次元でチェックします。

 

左右の動き:左右バランスよく重心をかけられるようになった。

 

上下の動き:上下同じではないものの、初めより下方に体を動かせるようになった。

 

前後の動き:からだを前後に動かした時、最終的に中央で止まることができるようになった。

 

まだ、ドアのエクササイズや上下の動きは完全な結果にはなっていませんが、ここでは変化を感じることが重要なので、あとは先ほど行ったエクササイズを毎日継続することでバランス調整の結果を強化していきます。

 

最後に目標をもう一度声に出したところ、ハートがわくわくしてハートの声を聴きたい気持ちが沸いてきました。

 

このように、ブレインジムは設定した目標に対して徹底的に自分のからだの状態を内観し、その上で簡単なエクササイズを行って目標をストレスなく行動に移せることを目指していきます。

 

脳やからだの反応は自動的に起きているので、これを意識で変えることは大変ですが、からだを動かすことによって凝り固まったパターンを崩して新しい方向へ導いていきます。

 

ブレインジムは、あらゆる目標に対応できます。

 

体験セッションも行っているので、気になる方は是非お問い合わせくださいね。