頑張りすぎずに生きるには

ブレインジムの代表的な考え方に、「無理に一生懸命しようとすること」と「ベストを尽くすこと」の違い、ということがあります。

  

この、「無理に一生懸命している」状態は、ストレスを感じている状況下で脳が過剰な興奮状態となり、交感神経が優位になることによって起きています。この時、呼吸を止めていたり、筋肉が緊張状態になっています。

 

左脳が過多になり、細部に意識が行ってしまい、大局を見ることができていません。

  

原因として、その状況に危険を感じて、脳の中の扁桃体が「戦うか逃げるか」の反応を起こしていることが挙げられます。

 

感情的には恐怖に支配されてしまっています。

  

脳が危険を感じると、右脳と左脳の両方を使うより、片方の脳を使った方が生き残るためには効率がよいので、優位でない方の脳はシャットダウンしてしまいます。

  

脳が片側しか機能しなくなっているときわかりやすいサインは目や耳の感覚器官を片側のみ使っていることです。

 

先週整体の先生に見ていただいたところ、私の場合、目が一点に集中しすぎて、全体を見渡すことが難しくなっていました。

  

人によって、何に、また、どの程度、危険を感じるかというのは異なり、肉体的・心理的要因は様々ですが、いずれにしても危険を感じることによって、安心感を感じられずに、頑張らないといけない、という状態に陥ってしまいます。

  

脳は瞬時に判断を下してしまうので、これを精神論で変えようとするのは難しいのですが、からだを使ってアプローチしよう、というのがブレインジムです。

  

ブレインジムでは心とからだをゆるませるためのさまざまなエクササイズがありますが、緊張した目をリラックスさせるには、「レイジーエイト」がおすすめです。

 

指で描いた八の字∞を、あるいは文字で書かれた八の字∞をなぞるように、ゆっくりと目を動かします。

  

あるいは、両手で目を覆って、暗くした状態で、目を開けたりとじたりして目を休ませることも効果的です。

  

脳が興奮状態にあるとき、目も酷使してしまっているので、休ませる、リラックスさせることが重要です。

  

クライニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)でも、感覚器官の使い方には、潜在意識の深い部分に影響を受けているので、頭や仙骨をタッチすることによって、感覚器官のストレスを和らげていきます。

 

 

 

 

からだの使い方と思考パターンは密接につながっているので、根深い思考パターンに働きかけるには、実はからだを使うのが早道、ということをこれから少しずつセッションにてご紹介していきたいと思っています。

 

そして、右脳と左脳をバランスよく使って、もっと楽な「ベストを尽くす」方向へ進める方法をご紹介していきたいと思っています。