脳とからだの3つの次元~前後の動きと体感覚~

からだは、基本的に前後、上下、左右の3方向に動くもので、この3方向=3次元の動きがバランスよく整っているとき、脳ー心ーからだのバランスが取れ、脳が統合され、最大限のパフォーマンスを行うことが可能ですが、ストレス下にあるときは、この3次元のいずれか、もしくはすべての次元のバランスが失われてしまいます。

 

第1回目の今日は、「前後の動きと体感覚」についてお話しします。

 

前後の動きというのは、前に進むか、後退するか、という動きを象徴しています。

 

大きなストレスを感じたとき、人はそれを脅威・危険と感じるので、後ろに退こうとしますが、この時からだの後面の筋肉が硬直してしまいます。

 

特に顕著に表れるのが、背中・ふくらはぎの筋肉です。

 

これらの筋肉の緊張状態は、脳の後方にある「脳幹」という部分で、自動的に引き起こされているので、自分ではコントロールすることができません。

 

そして、後面の筋肉が硬直しているとき、前に進むことができなくなるのですが、それはつまり、物事に積極的に参加すること、勇気を出すこと、集中して物事を理解することができなくなっていることを意味します。

 

また、五感を含む体感覚からの情報に圧倒されるか、または感じなくなることによって、からだを動かして体験することが困難になり、精神的にも緊張が生まれます。

 

実際にからだを動かしてみると、自分の動きが前後どちらかに偏っているか感じることができます。

 

偏りがあったら、ブレインジムのエクササイズを行うことにより、偏りを修正することが可能です。

 

これはストレスを感じている状況が落ち着いて、その環境に慣れてくるまで、一定期間続ける必要があります。

 

ブレインジムのエクササイズは26種類ありますが、前後・上下・左右の動きの次元のいずれかに分類されています。

 

当サロンの講座「仕事で楽に自己表現するための12のブレインジム®エクササイズ」では、前後の動きの次元の調整に効果的な3つのエクササイズをご紹介しています。

 

こちらの前後の動きは、3つの次元の中でももっとも根幹の生きていくための基本的な原始的な動きであり、私たちの行動パターンへの影響も非常に大きいです。

 

何かをしたいと思っても、なかなか一歩を踏み出せないのは、意欲の問題ではなくて、脳が自動的に反応している可能性が高いです。

 

お子さんの学習障害と呼ばれる状態もこちらに起因しています。

 

脳の状態はからだの位置や動かし方に現れるので、一部の筋肉が過剰に緊張していたり緩んでいたり、からだを動かすことが不自由だったりする

可能性がありますが、そのようなときもブレインジムのエクササイズでからだを動かすことによって脳の反応パターンに働きかけることができます。

 

ビジネスに限らず何事も楽に行うためにはまずからだを整えることが先決、というのがブレインジムの基本的な考え方です。

 

ご興味のある方は、是非以下のページをご覧ください。